Windows Server 2012をリモートデスクトップで使ってみる

コロナの影響でテレワークがより普及されてきて、いろいろな場所から作業する機会が増えてきた。ノートパソコン1つで作業できるならよいが、データがたくさん詰まったラップトップを持ち歩くのに気が引ける場合もあるので、常にリモートで同じ環境にアクセスできるようにWindowsのVPSを試してみた。
今回試してみたのはAblenet(エイブルネット)のWindows Desktop環境を使ってみた。一番安いプランだと月々1981円で今ならキャンペーン価格でさらに安く、メモリも1.5GBに増量されておりお得になっている。
OSはWindows Serverの2012になっており、通常のデスクトップOSと異なる部分もあるので、最初に実施した設定をまとめてみた。

接続

通常のリモートデスクトップアクセスと変わりません。リモートデスクトップのアプリを起動します。この際に念のため音声の設定を確認しておきます。
login2

リモートデスクトップで音声が再生できるようになっているのと、テレワークなどでマイクも使用したい場合は、リモートオーディオ録音も「このコンピュータから録音」にしておきます。

login3

IEのセキュリティ設定の解除

「Internet Explorerセキュリティ強化の構成」でほぼほぼすべてのアドレスにアクセスするたびに警告メッセージが出ます。
IE_Warning
「Internet Explorerセキュリティ強化の構成」を解除するにはサーバーマネージャーを開き、ローカルサーバーを選択します。サーバーマネージャーはWindowsメニューの中から選択できます。
IE_Security_Disable
左メニューから「ローカルサーバー」を選択し、右側から「IEセキュリティ強化の構成」の「有効」をクリックすると設定変更画面がでるので、ここで設定を「無効」にします。

Chromeのインストール

さすがにIEだけでは、いろいろ不自由があるのでGoogle Chromeなどの新しい目のブラウザをインストールしておきます。

VPS側のサウンドの設定

端末側のサウンド設定は接続時に設定してありますが、VPS(Windows Server 2012)側はデフォルトでオーディオデバイスが無効になっています。このままでは音声を再生できないのでオーディオデバイスを有効にします。
まずコントロールパネルを開き、ハードウェアを選択します。

audio

次にサウンドを選択するとオーディオサービスを有効にするか聞かれますので、「はい」を押して有効にします。

audio2


これで接続元の端末からも音声が使えるようになり、テレワークでのリモート会議や動画視聴が可能になります。


使用した感想

一番下の最低構成(2 core, 1.5GBメモリ)の詳細は下記 (あくまで自分に割り当てられた構成で、Ablenet側が保証している仕様ではないのでご注意を)


CPUXeon E5 2667 v3 (2仮想CPU)
メモリ1.5GB
*カタログ上は2coreだが、システム上は2仮想CPUとのこと、2コアなのか2threadなのかはわからなかった

性能的には動画視聴などブラウジング程度ならサクサク動き十分に使える。メールやブラウザ、簡単な資料作成といった軽い作業しかしないのであれば外出先かアクセスできる個人環境として十分である。
(真っ黒な画面だがyoutube視聴中)

spec


気になるのは立ち上げただけで0.6GBのメモリを使用し、Chromeを開いてyoutubeを視聴した時点で1.1GBのメモリを使用となり、たくさんアプリを立ち上げる場合はメモリが不足しそうなので、ライトユーザーには一番下の構成で十分だが、メインの環境として使うには少し物足りないかもしれない。

使い方により構成を適切に選択する必要はあるが、月々2000円以下でリモートのWindows環境を使えるのは非常に便利だと思う。